清水の郷・秋田県美郷町

ここは町内に114カ所もの湧水が確認され、名水百選(環境庁)にも選定された水の豊かな町。
今も日々の暮らし・生活に密着した清水として親しまれています。

御台所清水(おだいどころしみず)

秋田藩主二代目(1633~)佐竹義隆公が鷹狩にいらした際に、炊事やお茶の水に使用したことからこう呼ばれています。また、形が瓢箪に似ていることから「ふくべ清水」とも呼ばれています。

ニテコ清水(にてこしみず)

アイヌ語のニタイ(森林)、コツ(水たまり)から付けられたと伝えられています。<br>また、明治天皇御巡幸の際にこの水を差し上げたことから「御膳水」としても知られています。

清水川(しずかわ)

清水川は、「祖父清水」「祖母清水」という二つの湧水から流れが始まり、川底から湧き出た水と合流して豊かに流れる小川。この地域には双子が多いといわれています。

藤清水(ふじしみず)

月の出羽路の中で、「藤清水は見るべき処也」とあり、その美しさに心をうばわれたようです。現在は初夏に紫陽花が水面に映し出され、また違った美しさを楽しめます。

大清水(おおしず)

その名前のとおり、土崎地区で一番の湧水量を誇る清水です。イバラトミヨをはじめ、多様な生物が棲息しています。

ハタチや清水(はたちやしみず)

コンコンと湧くのが見えるハタチや酒店さんの清水。お店に一声かけると見せてくれます。

馬洗い清水(うまあらいしみず)

広い水地を生かして、その昔名前の通り馬を洗うのに使っていたともいわれる清水です。

星山清水(ほしやましみず)

星山源蔵という武士の屋敷跡地に小学校が建てられたことから「学校の清水」とも呼ばれ地域の人々に愛されています。