兵庫県西宮市と秋田県美郷町の「ニテコ」つながりをご紹介!

秋田県美郷町には、全国名水百選に選定されている”六郷湧水群”のひとつ「ニテコ清水」があります。アイヌ語でニタイ(森林)コツ(水たまり)から名付けられたと伝えられています。明治天皇御巡幸のとき、この水を差し上げたことから「御膳水」としても知られています。

全国名水百選に選定された”六郷湧水群”のひとつ「ニテコ清水」

兵庫県西宮市にも「ニテコ」がありました!!

西宮観光協会様に情報提供いただき、ご紹介します。

兵庫県西宮市満池谷町には「ニテコ池」というため池があるそうです。ニテコ池の名前の由来は諸説あるということですが、西宮神社の土塀の土をこの池から採取して「ネッテコイ、ネッテコイ」という掛け声が転訛して「ニテコ池」となったと言われています。また、「ニテコ清水」と同じくアイヌ語から名付けられたという説もあるそうです。なにか繋がりを感じますね!

兵庫県西宮市満池谷町にある「ニテコ池」

かつては松下幸之助氏の邸宅が池のほとりにあった瀟洒な場所で、野坂昭如氏の小説「火垂るの墓」の舞台となっていることでも有名なところです。小説の中では、太平洋戦争に巻き込まれた兄妹が、この地でつかの間の安らかなときを過ごす舞台となっており、ニテコ池のほとりの防空壕(ごう)で暮らした野坂昭如氏本人の体験が描かれているともいわれています。

     

「西宮震災記念碑公園」

 

ニテコ池は、阪神・淡路大震災の際に大きく崩壊してしまいましたが、今は修理され、
春になると水面に美しい花景色を映し、訪れる人々を楽しませてくれる桜の名所となっています。

   

「夙川の桜」                西宮市のオリジナル品種「夙川舞桜」

   

ニテコ池からほど近い桜の名所「夙川公園」  廣田神社の天然記念物「コバノミツバツツジ」の群落
南北4kmに約1,660本の桜が咲き誇る       桜と同時期に咲く

 

【兵庫県西宮市の地サイダー】 製造元:株式会社 布引礦泉所

兵庫県西宮市の地サイダー「ダイヤモンドレモン」は、1914年(大正3年)に誕生。

原料も製法も100年前と変わらぬ方法で作られていて、人工甘味料は使用せず砂糖を使用することで後味すっきりに仕上げられ、人々に愛され続けています。

【秋田県美郷町の地サイダー】 製造元:あきた美郷づくり株式会社

秋田県美郷町の地サイダー「ニテコサイダー」は、1902年(明治35年)に誕生。

美郷町の水資源を活用した特産品であり、「水」にこだわり、「水」本来のうまさを引き出すため、柔らかな甘さとまろやかな優しい炭酸に仕上げ、100年の伝統を持つ秋田県を代表する地サイダーです。


今回は、兵庫県西宮市にある「ニテコ池」をメインにご紹介させていただきました。
この他にも、西宮市には、六甲山地からの伏流水が湧き出る西宮の水「宮水」や全国的も有名な日本酒「灘の酒」の製造が盛んです。美郷町も奥羽山脈からの伏流水が湧き出る「六郷湧水群」や地下水を使用した酒造りなど美郷町と通づる縁を感じています。
昨年度から、美郷町と連携協定を締結している日本航空株式会社(JAL)に依頼して地元の食材を使って町内で提供する食事メニューの開発を行っています。その事業を担当するJALコーポレートシェフも兵庫県西宮市のご出身とお聞きしています。

今後、これらのご縁を大切にして、兵庫県西宮市との交流が深まれば嬉しく思います。

西宮観光協会